『渋川春海と江戸時代の天文学者たち』展@国立科学博物館(2016.1.15)

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1月15日の午後、霜月仲冬は上野に繰り出して国立科学博物館で開催されている『渋川春海と江戸時代の天文学者たち』という企画展示を観てきました。

東海寺大山墓地にある渋川春海のお墓は何度も足を運んだ事がありますが、最近コミック版『天地明察』を読み終えたくらい(映画や原作の小説は未読です……)で、渋川春海その人をちゃんと知る機会はあまりなく。

で、いきなりですがこの企画展を観た感想は「とても良かった!」の一言。特に『天地明察』で事前知識を仕入れておくと、味わいが何倍も深まります。

展示のボリュームとしてはそれほど大規模ではないのですが、展示品一つ一つがココロの琴線に触れまくり。渋川春海が作った紙張子製天球儀・地球儀があったり、

(え?太宰府……?)

渋川春海が作った星座の一つ「太宰府」に驚かされたり。ちゃんと脇には「大弐」や「少弐」もいました。次からオリオン座を見たら、太宰府を思い出すことにしましょう(笑)この頃は「大宰府」ではなく「太宰府」と、「太」の方を使っていたのですね。

(あ……!伊藤様との約束『分野之図だ』)

事細かに星座が描かれた渋川春海の『天文分野之図』も、じっくり眺めて味わうことができました。他にも、あの『天経或問』や、もちろん『貞享暦』そのものも。

さらには囲碁棋士としての渋川春海も紹介されており、本因坊道策との「初手天元」の棋譜が初手から動画で再現されていたり。

ぜひとも『天地明察』を読んでから、この企画展を観ることをオススメします。

そして、この企画展示は渋川春海だけではなくさらにその後、明治に至るまでの江戸時代の天文学者や暦が俯瞰できます。八代将軍・徳川吉宗も、ただ暴れていただけではないんだなと(笑)

この企画展示の最後には「旧暦(太陰太陽暦)を作ってみよう!」という体験コーナーもありました。時間があればやってみたかったのですが、とりあえず用意されていたプリントを頂いておきました。

ちなみに展示品、フラッシュ撮影と動画撮影は禁じられていましたが、写真撮影はだいたいOKでした。撮影禁止の展示品はちゃんとわかりやすく注意書きがあります。

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そして時間があれば、この『渋川春海と…』企画展示室の他にも、常設展示を観ることをオススメします。暦や天文関連の展示が少なくないですし

(あ!関さんの本だ!)

『天地明察』にも出てきた、関さんこと関孝和の『発微算法』が展示されていました。算額や「方程式も解ける江戸時代の計算器」として算盤も。

…と、何だかんだで3時間近くは『天地明察』関連の展示を堪能していたと思います。それくらい、充実した時間を過ごす事ができました。

その他の常設展示もあちこち見て回って、金曜日の閉館時間20時となり、充足感に満たされつつ国立科学博物館を後にした霜月仲冬でした。

余談ですが、渋川春海のお墓(http://moonflower.at.webry.info/201501/article_10.html)は品川区にあります。興味があれば、ぜひこちらにも。



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Listening to Bach: Goldberg Variations, BWV 988 - Var. 30: Quodlibet (Bach: Goldberg Variations) by Keith Jarrett

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  • ウンウントリウム 祝!正式認定@国立科学博物館(2016.1.15)

    Excerpt: 国立科学博物館で開催されている企画展示『渋川春海と江戸時代の天文学者たち』を見た1月15日、その足で科博の常設展示も観てきました。『渋川春海と……』にかなりの時間を割いたため常設展示を観る時間は限.. Weblog: 黄昏草日記 racked: 2016-02-03 22:17